初心者はまず八ヶ岳から

雪山登山の初心者に最もおすすめといわれるのは八ヶ岳です。まずはここで基本的な動作を学んでいきます。

アイゼン歩行では転ばないように、そして滑らないような技術を習得し、硬い氷や急斜面の上でも爪を利かせてしっかりと歩行を行えるように正しい使用方法を身につけていきます。

また転んだ際にも滑落しないように基本的な動作、対応をここで習得しておくことで、厳しい雪山にも耐えられるようになっていくのです。

ステップアップ、本格的な雪山へ!

急斜面での技術を学ぶ

八ヶ岳や赤岳を経験して雪山の基礎をマスターした方は、本格的なコースを回ってみることをお勧めします。

ガイドなしでご自身で行かれる場合は天狗岳が良いとされていますが、ツアーで行くならば阿弥陀岳北稜と大同心稜がお勧めです。

非常に急斜面でアイゼンとピッケルを使い分けての登山が求められるので、技術を向上したい方にはこのようなコースを体験して経験を積むのが良いとされています。

赤岳西壁でバリエーション豊富な登山を

赤岳西壁は一般的に4つのルートから頂上を目指すことが可能となっていますが、そのうちの1つは特別な技術を要することもなく、かつ達成感も得られる満足度の高いルートとなっています。

冬は気温の低下と強風によって厳しい面もあり、岩登りもクリアしなくてはいけないので、バリエーション豊富な雪山登山を楽しみたいという方にはぴったりの登山ルートとなっています。

高度な技術を要する部分は少ないものの、コンディションと凹凸のあるルート、雪と氷が行く手を阻んでいるため、体力面との相談が鍵となってきます。

しかし、そびえ立つ壁をクリアした時の達成感と頂上から眺める景色はとても格別です!