八ヶ岳は、長野県と山梨県に連なる、南北約30㎞・東西約15㎞に及ぶ独立した山脈の総称です。八ヶ岳と称していますが「八ヶ岳」という名の単独の山はありません。
夏沢峠を境にして、北側は原生林や池沼が神秘的な「北八ヶ岳」。南側は、標高3,000m級の鋭い岩峰が続く「南八ヶ岳」と呼ばれています。
北と南では異なる顔を持つのが魅力のひとつであり、多彩なルートが張りめぐらされているので、登山入門者から上級者までが楽しめる人気のアルペンスポットです。
また首都圏や名古屋方面からアクセスも便利で、1~2泊といった短い日程でも登山の醍醐味が味わえます。
八ケ岳のおすすめ登山コース
南八ヶ岳
南八ヶ岳は、標高2,988mの赤岳を中心に、横岳、硫黄岳、権現岳、阿弥陀岳、編笠山などの山塊があり、登山者の技術や体力のレベルに合わせて楽しむことができます。
初級者におすすめなのは美濃戸口登山口から行者小屋に1泊する赤岳登頂のコース。行者小屋から地蔵屋根までは、岩場などきつい登りもありますが、ひと頑張りすれば、赤岳山頂に。富士山、南・中央・北アルプス、浅間連山、西上州、奥秩父の山々を眺める絶景が待っています。
北八ヶ岳
北八ヶ岳は、南に比べ、全体として緩やかな山並みです。二峰が並び立つ天狗岳や、ロープウェイで山頂付近まで手軽にアクセスできる北横岳など、標高2,500m前後の高山でありながらも登山入門者に優しいコースが揃っています。
縞枯山もまた、ロープウェイを利用すれば初心者でも気軽に登山を楽しめます。縞枯山は、その名の通り山の斜面が「縞枯れ現象」で覆われている山です。この縞枯れ現象は、枯木帯と成木帯の2層が織りなす不思議な景観で、本州中部では北八ヶ岳がもっとも有名です。
また花の名山「北岳」は、100種類以上の高山植物がみどころ。9月には、リンドウをはじめ秋の花や、草もみじが始まり、そんな草花をゆったりと楽しめる北岳登頂コースも人気です。
冬の八ケ岳
雪山入門から中・上級者まで
雪山登山の初心者にとって、八ヶ岳連峰で段階的にトレーニングを積むことは定番中の定番となっています。アイゼン歩行、ピッケルワークの基礎を身につけるのに適したコースが沢山あります。
基礎を身につけたら、更なる高みへ! 手応えと至上の達成感を味わえる、中・上級者向けコースもご用意しております。山頂からの景色は素晴らしく、日本アルプスが輝いて見えます。
大雪原を歩こう!
アルプスエンタープライズでは、スノーシュー(洋式かんじき)を装着して見渡す限りの雪原を闊歩できるコースもご用意しており、毎年好評を博しております。
夏山の賑わいとは一線を画した、雪山ならではの空気感は言葉では語り尽くせません。ベテランの山岳ガイドがお客様をサポートさせていただきますので、ご興味ありましたら是非ご参加ください。