飛騨山脈の南に位置する、標高3180メートルの槍ヶ岳。日本で5番目に高い山として、長野県を代表する山として愛されています。また、日本百名山のひとつとして数えられており、花の百名山としても有名です。

槍を天に向かって高々と突き上げている様は非常に特徴的で、別名「日本のマッターホルン」とも呼ばれています。日本百名山の中で、槍ヶ岳について「富士山と槍ヶ岳は日本を代表する2つのタイプである」と語られているほど、槍ヶ岳の存在は登山家達の間でも憧れの山であり、魅力的な山であることが分かります。

登頂には数日かかる!

登山口から頂上を目指すには一日では難しいので、山小屋やキャンプ地を利用して数日かけて登ることが多いです。特に紅葉シーズンにもなると渋滞で列をなしますので、余裕をもってアタックするといいでしょう。その際には体調の変化など十分に気を付けてください。

天候の悪いときは穂先を見ることは叶いませんが、ガスが少ないときなどは頂上からでなくとも富士山を眺めることができます。また、山小屋から見る景色の方も素晴らしいので、色々な槍ヶ岳の風景を楽しむことができます。

四季折々の自然が楽しめる

高山植物が多くみられる槍ヶ岳は夏の季節も大変賑わいます。7月の雪が解けた頃から8月の終わりまでが見頃となっており、この時期も冬とはまた違った槍ヶ岳の美しさを味わうことができます。

槍ヶ岳にアタックするのに最も適した時期は、8月から9月にかけてと言われています。冬のシーズンに入ると雪によって視界が急激に悪くなります。