大雪山は北海道の中央に位置する火山群の総称です。
「大雪山国定公園」は4つの山域からなる日本最大の山岳国定公園で総面積は神奈川県とほぼ同じ約23万ヘクタールもあり「北海道の屋根」と言われています。
北海道の最高峰である旭岳(標高2,291m)をはじめ標高2,000m級の山々が連なる大雪山連峰には雄大な景色が広がっています。緯度が高いため標高1,700mほどで高山地帯を形成し、多くの高山植物や希少動物も生息しています。
登山シーズンは、山開きとなる6月下旬から9月の紅葉の時期が最も人気があります。夏場の6月から8月には夏山の高山植物を楽しむことができ、9月に入ると紅葉で山が色づき始めます。雪のシーズンとなる10月から翌年の6月までは冬山としての準備が必要になります。
北海道最高峰:旭岳
旭岳は、山麓駅から5合目の姿見駅(標高1,600m)までロープウェイが運行しており、姿見の池周辺では多くの高山植物や野鳥が見られ、約1時間で散策できます。また5合目から旭岳山頂まで約2時間で登頂可能で、山頂からは十勝岳連峰、芦別岳などが一望でき雄大な景色が広がっています。
旭岳の山頂から間宮岳へ向かうとお鉢平と呼ばれる巨大カルデラがあり、お鉢平の底部には「有毒温泉」が湧き大雪山の火山活動の一端を垣間見ることができます。また層雲峡をベースに黒岳、赤岳といった大雪山連峰の山々に登ることも可能で、登山経験や体力にあわせて、たくさんのルートから散策や登山を楽しむことができます。
春にかけては山スキーを楽しむ人もいて、年間を通して山の楽しみ方や魅力が変わります。
大雪山は2,000m級の山々ですが、北に位置することから夏でも最低気温が氷点下になることもあり、気象条件は本州の3,000m級の山に匹敵すると言われています。登山にあたっては事前に天候などを十分に確認し、装備を確認してから出発するようにしましょう。