鳥取県に位置する伯耆大山(ほうきだいせん)は、標高1,792mの中国地方最高峰です。

「神々のおわす山」として大神岳と呼ばれた信仰の山で、出雲の国風土記には国引き神話で紹介されています。

また、西の米子市側から見るとその形が富士山に似ていることから「伯耆富士(ほうきふじ)」とも呼ばれます。日本百名山、日本百景のひとつ。

8合目以上には国の特別天然記念物のダイセンキャラボクの群生地が広がり、見る者を圧倒します。中腹にはブナの原生林に覆われています。

山頂からの眺めは雄大で、中国山地の山々を眼下に、遠く四国の山々も見渡せます。周辺の裾野にはキャンプ場やスキー場がたくさんあり、隣接の岡山県蒜山高原とともにリゾート地として四季を通じてたくさんの観光客が訪れます。

おすすめ登山コース

アルプスエンタープライズでは、この伯耆大山と蒜山(ひるぜん)三山を縦走する3日間のコースが人気です。

まずは足ならしに三徳山三仏寺を参詣し、「日本一危険な国宝」と言われる、三徳山投入堂に向かいます。

2日目には、蒜山三山を下から上まで完全縦走。この山道は、背丈より低い笹の原になっているので、展望もよく高原を歩いている気分で爽快です。

最終日には最高峰の大山を目指します。段差があり急な階段は6合目あたりまで続きます。急登はその先も続きますが、7合目から見渡す大山寺やキャラボクの群生などに癒されつつ山頂へ。

山頂からの米子市の弓ヶ浜方面の眺望、南東の烏ケ山(中央)方面の雲海の景色などをぜひ堪能してみてください。